平塚の行政書士が認知症サポーターになって考えた、一番身近な法律の備え

「認知症サポーター養成講座」を受講した気づきを綴ります。誰にでも起こり得る認知症だからこそ、成年後見などの制度を「なる前」に知ることが大切です。

昨日、平塚市高齢者よろず相談センターが主催する「認知症サポーター養成講座」に参加してきました。日頃から高齢者支援の実務に携わってはいるものの、改めて知識を体系的に学び直し、初心に立ち返るための大切な機会となりました。
地域の方々の熱意と、数字が示す背景
会場に入って印象的だったのは、参加者約40名の熱気、そしてその多くが人生経験豊かな女性の皆様だったことです。場違いかと、私は少し恐縮しながらの受講となりましたが、皆さんの真剣な様子に背筋が伸びる思いでした。
実は、この参加者の割合には、講義の中で触れた統計的な背景もあるようです。
男性の平均寿命: 82歳(健康寿命:72歳 → 医療・介護期間は約9年)
女性の平均寿命: 87歳(健康寿命:75歳 → 医療・介護期間は約12年)
女性の方が、医療や介護を必要とする期間が平均して3年も長いという現実があります。会場の皆様の真剣な眼差しは、まさに「これからの自分や家族の暮らし」を見据えた高い意識の表れなのかと、自分なりに深く納得させられました。
正しい理解が、穏やかな暮らしを支える
講師は、看護師でもある認知症地域支援推進員の方でした。
豊富なスライドを交えた講義は、語り掛けるようで大変分かりやすく、実務の視点からも多くの気づきをいただきました。
特に心に残ったのは、認知症のご本人がインタビューに答えるビデオです。
症状の度合いは人それぞれですが、「ご本人の意識」と「周囲の正しい理解や関わり方」があれば、症状の進行を穏やかにし、生活の質を保つことができるというお話でした。
適切な接し方やマナー、ともに生きる心構えの大切さを改めて学び、講座の修了後にはサポーターの証である「オレンジリングのバッジ」をいただきました。認知症への理解がさらに深まったことで、さっそく次の上級研修にも参加したいという意欲がふつふつと湧いています。

「もしも」の前に、未来の安心を整える
認知症は、誰にとっても決して他人事ではない身近なテーマです。
大切なのは、万が一の状況になってから慌てるのではなく、「あらかじめどのような法律や支援制度があるのか」を事前に知っておくことです。
将来の判断能力の低下に備える「任意後見契約」や、財産管理の仕組みなど、行政書士としてお手伝いできる公的な手続きはたくさんあります。
とはいえ、「法律の手続き」と聞くと、どうしても敷居を高く感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
当事務所は、地域の身近な相談窓口として、専門用語を使わず分かりやすく丁寧にお話を伺うことを心がけています。大袈裟に構える必要はありませんので、まずはこれからの暮らしの「ちょっとした不安」を解消する世間話のような感覚で、お気軽にご相談ください。
誰もが直面し得る不安を、少しでも未来の「心の安寧」に変えるお手伝いができれば幸いです。










