
皆様、ごきげんいかがでしょうか。
今年のゴールデンウィークは、お天気が少々ご機嫌斜めのようですね。
気温の変化も激しく、おひとり様ならずとも、体調管理には気が抜けない日々が続いております。
さて、街を歩けば「おひとりさま」向けのサービスが溢れ、孤独を謳歌するのが美徳とされる令和の世。
しかし、その自由の先にある、あまりにもドライな現実をご存じでしょうか。
特に、結婚もせず、お子様もおらず、ご兄弟とも疎遠……という、いわゆる「完全なる独り身」の紳士・淑女の皆様。
ご自分がポックリと逝かれた後、その愛すべき財産がどこへ向かうか、想像したことはおありですか?
コツコツ貯めても、最後はコッコ(国庫)行き?
実は、あなたが将来のためにとコツコツ積み上げてきた老後資金も、思い出の詰まったご自宅も、「遺言書」という名の魔法の杖がない限り、最終的には「国庫(こっこ)」という名の、底の見えない巨大な金庫へ吸い込まれる運命にあるのです。
国は、あなたが人生の「静かなる節制」に耐えながら守り抜いた財産を、威勢よく「はい! 喜んでぇ!」の掛け声とともに回収いたします。
「お国のために役立ててくれるなら本望……」と思えるほど、今の世の中、おめでたい話ばかりではございません。私たちが必死に守ってきた資産が、自分の望まない「どこぞの予算」や「きな臭い活動」の燃料にされるかもしれない――。そう考えると、人生の集大成がなんだか切ないものに思えてきます。
それなのに、お部屋に転がる脱ぎ散らかしたお召し物や、冷蔵庫の片付けには、国は一ミリたりとも手を貸してくれません。受け取るのは「きれいなお金」だけ。
……なんとも、きっぱりした現金な話です。
甥御さん、姪御さんに訪れる「ボランティアの極み」
ここで焦りを感じるべきは、実はご本人だけではありません。
皆様、ご親戚に「独身の叔父様・叔母様」はいらっしゃいませんか?
「叔父さんはお金持ちだから、いつか自分にもおこぼれが……」なんて、淡い期待を抱いている甥御さん、姪御さん。現実は、それほど甘くはありません。
法律という名の鉄のカーテンは非情です。遺言書がなければ、あなたはどれだけ叔父様の話し相手になり、どれだけお見舞いに行ったとしても、一円の財産も受け取れないどころか、「孤独死の後片付け」という重労働だけが回ってくる、ボランティアの極みのような役回りになる可能性があるのです。
【イートスの豆知識】
民法上、法定相続人となるのは、1.配偶者、2.血族相続人(子、親、兄弟姉妹)だけです。
一方、家庭裁判所は、特別な事情があるときは、3親等内の親族(叔父・叔母、甥・姪など)に扶養義務を負わせることがあります。
つまり、「もらう権利はないけれど、面倒を見る義務だけは発生する」という、世俗に生きる私たちには少々切ない事態が起こりうるのです。
独り者の矜持を、最後まで美しく
大事な財産を、ご自分の意思や信念とは無関係な「数字」にされてしまわないために。
そして、甥御さんたちが後片付けをしながらSocial Media(ソーシャルメディア)に恨み言を書き込まないために。今、私たちがすべきは「死後のデザイン」です。
行政書士という、法律のスパイスを効かせた執事のような存在が、皆様の人生のエンディングを「国への寄付」ではなく、大切な人への「愛ある配分」へと書き換えるお手伝いをいたします。
国へのプレゼントを否定するものではないけれど、可愛い(かもしれない)親族へ、あるいは、ご自分が心から応援したい活動へ。
独り者の矜持(プライド)を、最後まで美しく保とうではありませんか。
連休後半もお天気が安定しないようですが、皆様、お風邪など召されませんよう、どうぞ健やかにお過ごしください。
追伸:
「これは知らなかった、さて具体的な対策を……」と思われた意識の高い皆様。
具体的にどんな遺言書を書けばいいのか?という【実践編】を、近日公開予定です。
(もしくは:こちらの[取扱業務]をご覧ください)