
夏休み突入、私の絵日記特集にようこそ。
今年の妻との夏旅行は、少しばかりの思索を携えて、広島の地を選びました。
まずは、あの「濃厚な一通の契約書」――日本国憲法とも深く結びつく、平和記念公園へ。広島平和記念資料館に一歩足を踏み入れると、そこは国籍を問わず、世界中から集まった人々で満ちていました。
誰もが言葉を失い、展示された写真やキャプションの一言一言を、自らの人生に重ね合わせるように深く噛みしめて見入る姿が印象的でした。
あの一瞬がもたらした
悲しみや苦しみ、不安や絶望。
穏やかな日々に、幸せなひとときに、それらは突然影を落とします。
消えることのない心の痛みを抱いて、被爆者や遺族はその後の人生を歩みました
The grief, sorrow, anxiety and despair inflicted in that
instant by the A-bomb would in later years suddenly
cast shadows over peaceful days and happy moments.
The rest of their lives, survivors and bereaved families
carried pain that never went away.
瀬戸内異国情緒──パスポートなしで迷い込んだミヤジマを歩く

歴史の重みを胸に刻んだあとは、数十年ぶりとなる宮島へ。
ところが、いざ上陸してみれば、そこはヨーロッパやオーストラリアからの観光客で溢れかえる、まさに「隔世の感」の極み。飛び交う言語に耳を傾けているうちに、なんだかパスポートなしで海外旅行に迷い込んでしまったかのような錯覚さえ覚えました。いろいろな国の人々と話が弾み、交流できたのも思いがけない喜びでした。
旅のもう一つの主役である「食」もしっかり満喫しました。お好み焼きに、大粒で濃厚な牡蠣、そして名物のあなごめし。どれもご当地ならではの絶品ばかりでしたが、実は一番ご飯が進んだのは、宿の朝食で静かに存在感を放っていた「海苔」だったというのは、まさに瀬戸内の神秘です。
日本の朝食の原点に、平和の尊さをあらためて味わうことができました。ごちそうさまでした。