大学時代の友人と健康話に花咲じいさん〜還暦のワインは、現世の甘露か、それとも〜

5日間の断酒を経て、ついに現世の甘露(ワイン)と再会。この後、私の記憶の断片はトラットリアに置き去りにされました。(写真はイメージですが、楽しいひと時の空気感が伝われば幸いです)
  

昨日は、大学時代の友人と久々に一献。
当初は11月上旬に約束していたはずが、お互いの「急な体調不良」や「家庭の諸事情」をパズルのように組み合わせているうちに、気づけば半年も経っておりました。時の流れは、まさに光陰矢の如し。
再会するやいなや、乾杯の挨拶もそこそこに飛び出したのは、やはり「健康」の話題です。
かつては恋や将来の夢を語り合った口から、今や「人間ドックの判定」や「肝数値の推移」が、まるでお経のように淀みなく流れ出します。
還暦を過ぎた我々の身体は、もはやビンテージカー。こまめなメンテナンスなしには、車検(生存確認)も通らぬ身の上なのです。

相続・遺言・家族信託で整える「人生の後半戦」

あまりの楽しさに、記憶の断片を新百合ヶ丘のトラットリアに置き忘れるほど豪快に飲んでしまいました。
訳あって5日間の断酒に耐えた後の赤ワインは、五臓六腑に染み渡る、まさに禁断の果実。
小田急線に揺られて平塚へ帰宅し、シャワーを浴びてベッドに横たわれば、そこはもう涅槃(ねはん)の境地……。
翌朝まで一度も目覚めることなく、泥のように眠り続けました。

目指すは持続可能な支え合い

そう、昨日はあんなに熱心に「健康」の話をしたはずでした。
しかし、そんな健康談義の裏側で、ふと考えさせられたことがあります。今の日本は「全世代対応型」の社会保障を目指し、刻一刻と制度が変化しています。
2024年4月からは、75歳以上の方の後期高齢者医療制度も改正されました。負担能力に応じて保険料を調整する仕組みが導入され、「支え合い」の形がより鮮明になっています。一方で、出産育児一時金の増額など、若い世代への支援も手厚くなりました。

こうした時代の流れに触れるとき、私は仏教の「自利利他(じりりた)」という言葉を思い浮かべます。
「自らの幸せ(自利)を願うのであれば、まず他者の幸せ(利他)のために尽くしなさい」。また、ヒンドゥー教に伝わる「すべての生命は、目に見えない糸でつながっている」という宇宙観も、今の社会保障のあり方に通じるところがあるかもしれません。

「未来への準備」は心の安らぎへ

次世代を育むことは、巡り巡って、私たちが安心して暮らせる未来を耕すことでもあります。
しかし同時に、これまで社会を支えてきたお年寄りの方々が、誇りを持って穏やかに過ごせる世の中であってほしいとも切に願います。
健康で楽しく友と笑い合える日々に感謝しながら、私たちは少しずつ「人生の後半戦」の準備を整えていく必要があります。

例えば、手軽に始められる「自筆証書遺言」の作成や、万が一の認知症に備えて財産を託す「家族信託」など、具体的な一歩を踏み出す時期なのかもしれません。
相続や遺言といった「未来への準備」も、実は「自利利他」の精神のひとつ。
大切な人たちが困らないように整えておくことは、自分自身の心の安らぎにもつながるのです。

次に友人と会うときも、また笑顔で「健康の話」ができるように。
そんなささやかな幸せを、行政書士として、一人の友人として、守っていきたいと感じた宴(うたげ)でした。

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