投稿者名:ethos

日々の雑感

平和を噛みしめたあと、数十年ぶりの宮島で海外旅行気分に浸る

8月6日の「原爆の日」を前に、平和記念式典の準備が進む平和記念公園

夏休み突入、私の絵日記特集にようこそ。
今年の妻との夏旅行は、少しばかりの思索を携えて、広島の地を選びました。
まずは、あの「濃厚な一通の契約書」――日本国憲法とも深く結びつく、平和記念公園へ。広島平和記念資料館に一歩足を踏み入れると、そこは国籍を問わず、世界中から集まった人々で満ちていました。

誰もが言葉を失い、展示された写真やキャプションの一言一言を、自らの人生に重ね合わせるように深く噛みしめて見入る姿が印象的でした。

瀬戸内異国情緒──パスポートなしで迷い込んだミヤジマを歩く

酷暑をも吹き飛ばす熱気。世界中からの旅人で賑わう夏の宮島

歴史の重みを胸に刻んだあとは、数十年ぶりとなる宮島へ。
ところが、いざ上陸してみれば、そこはヨーロッパやオーストラリアからの観光客で溢れかえる、まさに「隔世の感」の極み。飛び交う言語に耳を傾けているうちに、なんだかパスポートなしで海外旅行に迷い込んでしまったかのような錯覚さえ覚えました。いろいろな国の人々と話が弾み、交流できたのも思いがけない喜びでした。

旅のもう一つの主役である「食」もしっかり満喫しました。お好み焼きに、大粒で濃厚な牡蠣、そして名物のあなごめし。どれもご当地ならではの絶品ばかりでしたが、実は一番ご飯が進んだのは、宿の朝食で静かに存在感を放っていた「海苔」だったというのは、まさに瀬戸内の神秘です。
日本の朝食の原点に、平和の尊さをあらためて味わうことができました。ごちそうさまでした。

日々の雑感

「師」と「士(サムライ)」の深層、そして頼れる街の法律家へ──行政書士のリアルな立ち位置

「真の正義とは何か」かつて侍ふものだった男の優しさが際立つ
(出典:Wikimedia Commons “Kinema Jumpo”, Special April 1961 issue. 『用心棒』Public domain)

このところ、仕事柄、頭の硬い部分ばかりを使うことが多いため、このブログでは、のびのびと「息抜き」をさせていただいています。ですから、今宵も思いついたことを、そこはかとなく書きまくります。どうかご用心ください。

さて、私たちが日常的に使っている「〇〇し」という資格の言葉ですが、実はこれには「師」と「士(サムライ)」という、漢字に隠された目に見えない職能のドラマが存在します。今回は、この二つの文字が持つ意味と、私たち行政書士のリアルな立ち位置についてから始めます。

「命を救う先生」と「戦うサムライ」の境界線

漢字の成り立ちを紐解きますと、この二つには明確な役割の違いがあります。
「師」は、もともと軍隊を率いるリーダー。転じて「人々を教え導く、最高位の指導者・先生」を意味します。
「士」は、武器を持って戦う「サムライ」。つまり、特定の専門スキルを武器に自立する「実務家」です。

医療界を見ると、この意味合いは実にしっくりきます。
頂点に君臨するのは、命の方向性を導く「医師(師)」。その周辺で、具体的な医療実務という名の武器を持って支えるのが、理学療法士や作業療法士といった「〇〇士」の方々です。

余談ですが、私たちの髪型を素敵に整えてくださる「美容師」さんも「師」の文字を冠しています。
サロンの鏡の前で、ハサミを操る彼らを「先生!」と呼ぶ文化がありますが、あれは日頃「自分のビジュアルの正解」を見失い、迷える子羊となった私たちを、美の境地へと教え導いてくれる「指導者」だと考えれば、漢字のジャンルとしては大正解。私たちは安心して身を委ねられるわけです。

一方、法律や経済の業界(法曹界・士業界)に行くと、今度は「士(サムライ)」こそが最高峰のブランドとなります。その筆頭が、ご存知「弁護士」です。明治時代、法律という名の刀を引っ提げて市民のために戦った、元・本物のサムライたちが創り上げた世界だからです。

なぜ日本の弁護士は「アメリカのように増えない」のか?

そんな法律界のトップである弁護士ですが、実は日本ではその数が国や業界によって厳しく「制限」されてきた歴史があります。
2000年代、日本もアメリカを見習って「法科大学院(ロースクール)」をたくさん作り、弁護士を大量生産しようと試みた時期がありました。誰もが気軽に訴訟を起こせる社会を目指したのです。
しかし、この計画は急ブレーキがかかることになります。理由は、日本人がアメリカほど「何でも裁判で白黒つけたい民族」ではなかったこと。そして、増えすぎた弁護士が「食えないサムライ」となって巷に溢れ、業界のロイヤリティや信頼性が崩壊することを防ぐという、業界内の強い引き止めがあったからです。
結果として、日本の司法はあえて弁護士の数を「制限」することで、その高い敷居と、お高い費用(笑)を今なおキープすることになりました。

【イートスの豆知識】実際、数字を見ると笑えないほどの格差があります。アメリカの弁護士数が約133万人(住民1万人あたり約39人)なのは訴訟大国ゆえとしても、ドイツ約17万人(住民1万人あたり 約19.9人)やフランス約7万5,000人(住民1万人あたり 約10.8人)と比べても、我が日本の約4万5,000人(1万人あたりわずか3.6人)という数字は、先進国の中で桁違いに少ないのです。ドイツやフランスでは弁護士が多いため、費用も国がコントロールして『市民の身近なインフラ』になっていますが、日本は数を徹底的に絞ることで、弁護士の平均事業収入約2,558万円という『高いステイタスと報酬』をしっかり守り抜いたわけです。

「高嶺の花」の裏で、行政書士が愛される理由

弁護士の数が制限され、敷居が高いままであること。――実はこれこそが、私たち「行政書士」が現代社会で必要とされている最大の理由です。
もし日本にアメリカ並みに弁護士が溢れていたら、ちょっとしたお店の許認可や、遺言書の作成といった地味な実務まで、すべて『弁護士先生の領域』として根こそぎ持っていかれていたかもしれません。 しかし現実には、弁護士の先生方は訴訟などの大仕事でお忙しく、費用もそれなりにかかります。そこで出番となるのが、私たち行政書士です。
私たちは、トラブルが起きてから裁判所で骨肉の争いをするサムライではありません。トラブルが起きる前に役所の複雑な審査(許認可)をスマートに通し、完璧な書類を作ることで「紛争を未然に防ぐ(予防法務)、コスパの良いサムライ」なのです。

AIには真似できない『息遣いのある用心棒』

今後、AIの進化によって「ただ役所の枠を埋めるだけの作業」は消え去るでしょう。しかし、国際化が進むビジネスのビザ申請や、複雑怪奇な最新ビジネスの許認可など、書面だけでは伝わらない、人間らしい息遣いのある真摯なやり取りや、信頼を築くためのかけひきが必要な領域では、私たちのスマートな機動力こそが真価を発揮します。
「弁護士に頼むほどの大ごとではないけれど、誰かに優しく導いてほしい……」
そんな時は、医療界の「医師」や、髪型を委ねる「美容師」さんのように、あなたの生活やビジネスに静かに寄り添うサムライがここにいることを、ふと思い出していただければ幸いです。

皆さまからのご相談を、敷居もお値段もお求めやすく、ジャストサイズに整えてお待ちしております。さあ、今すぐ……!

日々の雑感

法の太刀を抜く前に、一呼吸。大人の円満解決へのアプローチとは

向日葵が梅雨明けをもうすぐ告げる。山下公園から産業貿易センタービルを臨む

最近のブログときたら、すっかり私自身の認知症予防のリアルな日記と化しておりますが、十分承知の上です。単なる暑さのせい、どうかご容赦ください。
さて、昨日まで「令和8年度新入会員実務研修会」の前半戦へ行ってまいりました。

神奈川県行政書士会の各専門部を代表する先生方の講義は、噛めば噛むほど味が出る濃厚さ。ただ座って拝聴していただけのはずなのに、押し寄せる深遠な知性の熱量に圧倒。しかも夜になれば「高齢者特有の中途覚醒」も何処へやら、泥のように眠るという、嬉しい副作用もありました。

闘わずして、健やかに歩む道

さて、数ある貴重な気づきの中でも、特に私のハートを激しく射抜いたお言葉がこちらです。

「法的な解決では人を幸せにはできない」

法律の太刀を抜いて白黒つける前に、トラブルそのものを未然に防ぎ、行政との架け橋となって円満解決へのクッションを敷くこと。私の脳内ネットワークには、とっさに「ファイティング・ウィズアウト・ファイティング(闘わずして勝つ)」という、スタイリッシュな教えがよぎりました。
“That’s it.” そう、それこそが行政書士に期待されている、血の通った役割なのでしょう。
社会の荒波に揉まれて少々汚れっちまった私ですが、プロとしての志と感性だけは、今でもピッカピカの純粋そのもののようです。

日々研鑽で知性をアップデート。ご相談は、いつでもどうぞ

会場内は、寸分たりとも聞き漏らすまいとする先生方の熱気に包まれており、来週からはさらに実践的な後半戦の講義へと突入いたします。
夏の誘惑であるプールやかき氷を楽しむ時間はしばらくお預けにして、重い資料を片手に日本大通りへと通い詰めるストイックな日々が続きそうです。

当事務所は、皆様の大切なご依頼に常に最高の手続きでお応えできるよう、こうした研修を通じて日々さらなる研鑽に励み、知識のアップデートを重ねております。民事法務、国際業務など、様々なお困りごとのご相談は、いつでもどしどし受け付けております

法律で争う前に、まずは壁のない歩きやすい道を一緒に探してみませんか?
皆様からのアクセスを、酷暑に勝るとも劣らないピッカピカの情熱を持ってお待ちしております

日々の雑感, 高齢者支援

高齢社会のリアル|高齢者支援と居住実務の最前線から学ぶ「老年学」と老後の備え

台風上陸を前に、激しい雨が打ち付ける日本大通りから産業貿易センタービルへと急ぐ

ダブル台風の来襲と地震におびえ、毎月いそいそと出かけている箱根山での英語仲間との語らいも残念ながら中止となりました。
梅雨のうっとうしさ、いと耐へがたし。

というわけで、週末はつれづれなるままに、日暮らし、モニターに向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなくキーボードに打ちまくっております。

風雨の厳しい金曜日、私は神奈川県行政書士会民事法務部が主催する研修会へと足を運びました。
テーマは、「高齢者支援と居住実務の最前線」。書士会理事と国土交通省のご担当者が講師を務める、たいへん有用な(そして少し身につまされる)お話を拝聴いたしました。

【居住実務の現場】データが明かす「60歳」からの高齢者予備軍マーク

データによると、日本の総人口に占める高齢者の割合は29.4%と過去最高を更新。2040年には3,920万人に達し、国民の3人に1人が高齢者という「超高齢社会」の極みが到来します。そんな日本の厳しい現状において、我々行政書士がどう役割を果たすべきかが問われている、という内容でした。
高齢者支援は、私ども「行政書士イートス法務事務所」が特に力を入れている主要業務でもあります。元気なシニアの理想的な生き方を研究する「老年学(ジェロントロジー)」への興味も、さらにそそられるひとときでした。

しかし、講師の説明を聞きながら、ふと「おや」と引っかかる点があったのです。
国土交通省のデータでは、なんと民間賃貸住宅(みんちん)に住む「60歳」の方から、すでに「高齢者予備軍」としてマークされていたのです。

65歳から高齢者だなんて思っていたら甘い、甘い、まさに「とらやの羊羹」です。
日本をドライビングする国(行政)の方々の視線は、我々が思うよりもずっとドライで、早め早めの対策を見据えているようでした。

【老年学への気づき】「自分はまだ若い」という自己暗示の妄想を解く

我々50代、60代にありがちな「若作り」「いやまだまだ遺言なんて早い」「若い者と知力体力遜色なし」などという過信というか、自己暗示に近い妄想から、老後の準備を後回しにする高齢者がいることです。その結果、老後の準備をどんどん後回しにしてしまいます。こうした妄想から目を覚まし、現実的なリスクに「気づいて」いただくことこそ、我々行政書士や福祉に携わる人間の大切な役割なのだと、私自身が深く「気づかされて」しまいました。

そのためには、具体的な一つの物語(ストーリー)として老後のイメージを持ってもらうことが大切だそうです。とはいえ、これがなかなか一筋縄ではいきません。街で急に「遺言書をお作りしましょうか」などと下手に声をかけようものなら、某有名ラーメン店の店主ばりの凄まじい剣幕で怒り出されてしまうのがオチでしょう。人間のプライドとは、それほどまでに繊細で頑ななものです。

【老後の備え】おひとり様の賃貸事情を救う「かかりつけ行政書士」の使命

少し話が逸れましたが、研修を終えて、行政書士がサポートできる領域の深さと広さを改めて噛み締めています。万が一の時に備えておく「死後事務委任契約」の準備。高齢者の住まいを確保するための「住宅セーフティネット」の活用。そして、亡くなった後の「家財道具等(残置物)の処分」にまつわる問題。

これらは、誰もが直面する可能性のあるおひとり様の賃貸事情」を改善するための大切な仕組みづくりです。
「まだ早い」という妄想を、安心な未来への物語へと変えるために。平塚の黒部丘にある行政書士イートス法務事務所は、地域の皆様の身近な「かかりつけ行政書士」として、いつでもお話を伺う準備を整えております

外からは、まだ激しい雨音の調べが聴こえています。このうっとうしい雨が、未来への「慈雨」となることを願いつつ。

日々の雑感, 高齢者支援

オレンジのバッジを胸に、地域の認知症サポートと「心身の調律」を考える

輝く「ロババッジ」と修了証

三日坊主ならぬ、三日目のドクターストップ

陽気がよくなってきたので早朝ジョギングを再開したところ、長年のセデンタリー(座りすぎ)生活がたたったようです。三日連続で走った時点で、あえなくドクターストップとなってしまいました。本日は気候も穏やかな、絶好の静養日和。昨日参加した「チームオレンジ研修(旧認知症サポーター養成講座上級コース)」の余韻に浸りながら、静かに過ごしています。

「チームオレンジ」が紡ぐ、20年の安心の仕組み

今回の研修は、平塚市高齢者よろず相談センターあさひみなみが開催したもので、5月16日に参加した「認知症サポーター養成講座」の続編にあたります。講師は前回に引き続き、看護師でもある認知症地域支援推進員の方が務めてくださいました。

講義は前回の振り返りを交えつつ、認知症への理解と知識を深めるためのゲーム体験が中心でした。これが認知症に対する正しい理解を促す素晴らしいきっかけとなり、同時に、法律面から依頼者様に寄り添い続けようとする私の業務にとっても、進むべき道のヒントをいただいたように感じました。

こうした自治体単位の組織は、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための、大切な「支えあいの仕組み」です。
政府の認知症施策の流れをくむ20年以上の歴史を礎としていることに、いまさらながら深い感銘を受けました。

生兵法は怪我の元、まずは自然治癒を待つ日々

研修では「認知症すごろく」を楽しみ、他の参加者の皆様ともお知り合いになることができました。研修終了後には、オレンジ色の「ロババッジ」と修了証をいただきました。自己肯定感と満足感に満ちた一日となり、高齢者の皆様の気持ちや、地域の一員として自分にできることを改めて見つめ直す、とても有意義な機会となりました。

さて、高齢者にはわずかに届かない私の年齢ですが、軽い神経痛なのでしょうか、太ももの裏がまだうずいており、本調子には遠い状態です。
「生兵法は怪我の元」とはよく言ったもので、良かれと思って行った無理なストレッチやヨガのポーズが、かえって症状を悪化させてしまったようです。

しばらくは輝く「ロババッジ」と修了証をサプリ代わりに眺めつつ、おとなしく自然治癒を待つ日々です。
高齢者の気持ちに寄り添う前に、「まずは自分の老いかけの身体と対話せよ」そんな自然の洗礼を浴び、健康第一の重みを痛感しています。

日々の雑感

門出を入梅で祝う坂の上、イートスの前に道はない

Sunrise on the Colva Beach and relaxing cows, Goa India Feb. 2025

久々のブログ更新。生あくびを噛みしめ、なんだか、ようやく心地よい夜が明けたような気分とでもいうのでしょうか。手元には、新しく届いた登録証。ふむ…。

「とっくの昔に行政書士をやっていたのでは」と思われるかもしれませんが、プロとしての本当の挑戦は、まさにここから始まるのだと身が引き締まる思いです。

人生の壁と坂の上の坂

しかし、嬉しいことに、生きていると人生、「坂の上にはまた別の坂」があるものです。
ビジネスの世界、そして何より大切なご依頼者様をお守りする戦場において、無計画なロケットスタートほど無責任で滑稽なものはありません。次なるご相談へ完璧にお応えするため、手元で確実なロードマップを敷いている最中でありました。

一、刃(やいば)を研ぐ:実務を完璧にこなすための、各種研修の徹底的な消化。

二、世界へ視野を広げる:国際業務の肝であり、海を渡る交易の切符たる「在留取次」のライセンス取得。

三、さらに高い壁を越える:特定行政書士という、さらなる“坂の上の坂”を見据えたシミュレーション。

これらはすべて、我が「イートス」を頼ってくださる皆様に、最大の果実(=最高の解決策)をお届けするための、冷徹かつ誠実な発射準備に他なりません。

気分はまさに、ご依頼者様のために抜刀の瞬間をじっと待つ武士の精神と、損得なしに最善のロジックを弾くインド商人のマインドが同居している状態です。幸いにも、先達が築いてくださった堅固なネットワークという心強い後ろ盾もございます。このリソースをどう皆様の利益に還元するか、静かに盤面を睨む日々は実に充実しております。

折しも季節は梅雨入り—自然や暮らしを支える「恵みの雨」

じっとりとした湿気や寒暖差に世間が揺らぐ中、私はこの静かな雨の季節を、皆様の難題を解決するためのエネルギーを凝縮させる「最高の雌伏の時」として穏やかに歓迎しております。次に訪れる灼熱の太陽の下、誰よりも力強くお役に立つための助走期間は、すでに終盤です。

来年早々には、もはや新春の恒例となった混沌とエネルギーの地・インドへ渡り、現地のタフな商人と丁々発止の交渉を繰り広げ、さらに一回り大きくなって帰ってくる予定です。

照準はすでに定まり、心は至って健やか。
皆様をお迎えする仕掛けは整いました。ご相談は、どうぞお早めに

日々の雑感

右見て左見て、ついでに斜めも──平和な国のゆるい用心術

今日は季節外れの寒い土曜日。
今月も早起きして、いつもの箱根山で英語仲間と戯れてきました。
帰宅して、冷えた体に熱いコーヒーを流し込みながら、読む間もなかった朝刊をようやく開いています。

新聞を圧倒するにぎやかなチラシの数々

静かな午後──のはずが、
ページをパラパラとめくれば、今日もにぎやか。
葬儀に、墓に、終活に、保険に美容に健康食品……
おっとその横に──

「家にあるこんなもの、あんなもの、何でも高額買取いたします!」だって。

金銀財宝そんなもの、あったらとっくにハワイでしょうな。
しかし最近、こういうチラシばっかりと笑っていたら、 海外の友人に言われました。

「え、日本って知らない人が来ても玄関開けるの?」

……はい、開けます。

実はこれ、世界では、ほぼ絶滅した習慣らしいです。

笑ってる場合じゃないけど、笑っておく

アメリカは玄関にカメラ。 イギリスはID確認。 フランスは家の構造は国家機密。 インドは家に入れるのは結婚より重い決断。

そんな中、日本だけが 「まあまあ、お茶でも」 と平和のフルオープン。
平和って、ありがたい。 そして、ちょっと怖いかも。

だから、広告も電話も安全確認が必須!
右見て、左見て、上、下、斜め。 ぐるっと見て、チラシはそっと裏返してメモ用紙

これくらいでちょうどいい時代でしょうな。

単なる“書類の人”ではない

行政書士というと「書類の人」という印象が強いかもしれませんが、
実はもう少し、暮らしの近くにいる仕事です。

行政書士法では、
官公署に提出する書類の作成や相談”が基本業務とされていますが、
その周辺には、生活の安全や財産を守るための相談が自然と寄せられます。

たとえば、

財産をどう守るか の考え方を一緒に整理したり、
情報の扱い方 について助言したり、
悪質商法に巻き込まれないための予防 に関する相談を受けたり、
家族の権利や手続きを整えるお手伝いをしたり。

どれも“法律の書類”そのものではありませんが、
暮らしの不安や疑問が書類の手続きにつながることは多く、
行政書士として自然に寄り添える領域です。

だから私は、
新聞の広告ひとつでも「ちょっと気をつけておきましょうか」と
声をかけたくなるのです。

サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ

とはいえ、
土曜の午後にぼんやり眺めるチラシは、どう裏返してもこちらをじいっと見てくる。
「さすが、両面印刷の商魂たくましさ」感心している場合ではない。

行政書士は単なる“書類の人”ならず」…言葉に思わず酔ってしまいそう。

でもね、

そういうものに
わたしは
なりたい…のです。

明日は日曜日、おやすみなさい。

日々の雑感, 高齢者支援

平塚の行政書士が認知症サポーターになって考えた、一番身近な法律の備え

「認知症サポーター養成講座」を受講した気づきを綴ります。誰にでも起こり得る認知症だからこそ、成年後見などの制度を「なる前」に知ることが大切です。

昨日、平塚市高齢者よろず相談センターが主催する「認知症サポーター養成講座」に参加してきました。日頃から高齢者支援の実務に携わってはいるものの、改めて知識を体系的に学び直し、初心に立ち返るための大切な機会となりました。

地域の方々の熱意と、数字が示す背景

会場に入って印象的だったのは、参加者約40名の熱気、そしてその多くが人生経験豊かな女性の皆様だったことです。場違いかと、私は少し恐縮しながらの受講となりましたが、皆さんの真剣な様子に背筋が伸びる思いでした。

実は、この参加者の割合には、講義の中で触れた統計的な背景もあるようです。

男性の平均寿命: 82歳(健康寿命:72歳 → 医療・介護期間は約9年)
女性の平均寿命: 87歳(健康寿命:75歳 → 医療・介護期間は約12年)

女性の方が、医療や介護を必要とする期間が平均して3年も長いという現実があります。会場の皆様の真剣な眼差しは、まさに「これからの自分や家族の暮らし」を見据えた高い意識の表れなのかと、自分なりに深く納得させられました。

正しい理解が、穏やかな暮らしを支える

講師は、看護師でもある認知症地域支援推進員の方でした。
豊富なスライドを交えた講義は、語り掛けるようで大変分かりやすく、実務の視点からも多くの気づきをいただきました。

特に心に残ったのは、認知症のご本人がインタビューに答えるビデオです。
症状の度合いは人それぞれですが、「ご本人の意識」と「周囲の正しい理解や関わり方」があれば、症状の進行を穏やかにし、生活の質を保つことができるというお話でした。

適切な接し方やマナー、ともに生きる心構えの大切さを改めて学び、講座の修了後にはサポーターの証である「オレンジリングのバッジ」をいただきました。認知症への理解がさらに深まったことで、さっそく次の上級研修にも参加したいという意欲がふつふつと湧いています。

認知症サポーターの証である「オレンジリングのバッジ」

「もしも」の前に、未来の安心を整える

認知症は、誰にとっても決して他人事ではない身近なテーマです。
大切なのは、万が一の状況になってから慌てるのではなく、「あらかじめどのような法律や支援制度があるのか」を事前に知っておくことです。
将来の判断能力の低下に備える「任意後見契約」や、財産管理の仕組みなど、行政書士としてお手伝いできる公的な手続きはたくさんあります。

とはいえ、「法律の手続き」と聞くと、どうしても敷居を高く感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
当事務所は、地域の身近な相談窓口として、専門用語を使わず分かりやすく丁寧にお話を伺うことを心がけています。大袈裟に構える必要はありませんので、まずはこれからの暮らしの「ちょっとした不安」を解消する世間話のような感覚で、お気軽にご相談ください

誰もが直面し得る不安を、少しでも未来の「心の安寧」に変えるお手伝いができれば幸いです。

日々の雑感

五月晴れの空の下、書き換えられる「台本」

行政書士として日々「法」という名のルールに従っておりますと、時折ふと思うのです。このルールを書き上げているのは、あの「ぎゅうぎゅう詰め」の密室で熱い議論(あるいは主導権争い)を繰り広げている先生方なのだわ、と 。

再審制度を見直す改正案を巡り、検察官の抗告「原則禁止」で本則修正へ 自民に提示、了承の公算 | 文春オンライン

爽やかさの裏に透ける「妥協の産物」

「悪法もまた法なり」とは申しますが、新緑の季節にさらりと本則に盛り込まれた「検察官抗告の原則禁止」も、結局は政治家とお役人の間で生まれた、絶妙な妥協の産物なのかもしれません。冤罪救済という爽やかな正義の表看板の裏で、どこか“やりました感”の演出が静かに進んでいるようにも見えてしまいます。

視線の先にある「次のステージ」

そして、この熱狂の先に見え隠れするのは、国家の骨組みたる「憲法改正」の影。次なる大きなステージに向けて、これからどんな「鮮やかなパフォーマンス」が繰り広げられるのでしょう。
わたくしたち法律の隣接職種にできることは、美しい「新緑の演技」に惑わされず、ちょっと冷めたハーブティーを片手に、法の行方を厳しく、かつ少しとぼけた顔で見守ることくらいでしょうか。

五月晴れの空の下。行政書士たるもの、政治のドラマに中(あ)てられることなく、ただ静かに、「品位」を保って凛とした初夏を歩んでいこうと思うのです。

外国人在留手続

神奈川県で外国人30万人時代へ――開成町・松田町で急増

神奈川県で暮らす外国人が、今年ついに30万人を超えました。(少々古いネタで失礼します。下書きのまま温めていた原稿です。)

国別では中国が約8万人で最多。ベトナム、フィリピン、韓国、ネパールと続き、特に最近はベトナムの方の増加が目立ちます。

神奈川県内の増加で、特に注目したいのが県西部です。
開成町は前年比28%増、松田町も24%増と、かなりのスピードで増えています。
欧米に比べれば割合自体はまだ高くありませんが、「増え方のスピード」はかなり速いのが今の日本の特徴です。だからこそ今、外国人を「人手不足を補う労働力」ではなく「地域を一緒に支える住民」として考える視点が大切になっています。

企業がまず確認したい「実務の3つのポイント」

外国人材を雇用する現場で、「うちは大丈夫」と思っていても、意外と見落としがあるのが実務の怖さです。最低限、チェックしておきたいポイントをまとめました。

在留カードの管理

有効期限の把握(更新3ヶ月前から)や、住所・氏名変更の届出、カードの真偽確認は必須です。「期限切れ」は一発アウトになりやすいポイントですので、厳格な管理が求められます。

・有効期限のチェック(更新3ヶ月前から把握できているか)
・住所や氏名変更の届出(14日以内)
・カードの真偽確認

今後の制度変更への備え(重要)

現在、これまでの「技能実習制度」を抜本的に見直す「育成就労制度」の導入(2027年ごろ施行予定)に向けた準備が進んでいます。この新制度では、日本語能力が単なる努力目標ではなく、日本で働き続けるための「必須要件」となります。つまり、「特定技能」への移行に試験合格が必須化となり、3年間の育成就労期間中に、日本語試験(N4以上)に合格しなければ、次のステップである「特定技能1号」へ進めず、帰国を余儀なくされる可能性が出てきます。

さらに「生活面の適正さ」が審査の柱に位置付けられます。つまり、税金や社会保険の未納がないことはもちろん、今後は「日本社会のルールを守り、自立して生活できているか」という点が、これまで以上に厳格に審査されるようになります。これまでは「現場で働いてくれればいい」という視点でも回っていたかもしれませんが、これからは「いかに日本での生活基盤を整え、キャリアアップを支援できるか」という企業の姿勢も問われることになります。

・住民税や健康保険の未納はないか
・将来の在留資格更新に影響する可能性

不法就労リスクのチェック

在留資格と仕事内容の不一致や、留学生アルバイトの「週28時間ルール」の遵守、日本人と同等以上の賃金確保など。現場での「知らずに違反」を未然に防ぐ必要があります。

・在留資格と仕事内容が合っているか
・留学生アルバイトの週28時間ルール
・日本人と同等以上の賃金

なぜ今、見直しが必要なのか――地域に選ばれるための環境づくり

県西部では、運輸・倉庫、建設、介護などを中心に外国人材の受け入れが一気に進んでいます。さらに、横浜・川崎といった都市部からの移住も重なり、「住む場所として選ばれる地域」へと姿を変えつつあります。こうした変化が進む一方で、技能実習制度は建前としての「国際貢献」と、実態としての「人手不足対応」の間にずれが生じ、管理や人権に関する問題が指摘されてきました。
地域が外国人材を受け入れる現実が広がるほど、その制度的な限界もより鮮明になってきたのです。

さらに、

言葉や文化の違いによるトラブル
生活環境や医療体制の課題
・円安による人材確保の競争激化

など、地域が向き合うべき新しい課題も確実に増えています。

行政書士の役割とサポート

こうした中で、行政書士の役割も変わってきています。
単なる書類作成ではなく、

・企業には「適正な雇用管理」のアドバイス
・外国人には「日本でのルール」の説明
・制度と現場をつなぐ橋渡し

いわば“外国人雇用のコンシェルジュ”のような存在です。

安心して働ける環境が、地域全体の安定に

外国人が増えること自体は、これからの日本にとって自然な流れです。
大切なのは、ルールを守りながら、安心して働ける環境をつくること。
その積み重ねが、地域全体の安定につながります。

在留資格や雇用管理について「これ大丈夫かな?」と思うことがあれば、お気軽にご相談ください。
企業側のリスクを防ぎながら、外国人の方も安心して働ける環境づくりをサポートしています。

日本語能力が働き続けるための「必須要件」へ(追記)
「まずはJFT、次にJLPT」という戦略的な学習をこうした制度変更に備えるため、私は外国人の方に「二段構えのステップアップ」を提案します。まずは「JFT-Basic」で確実に足場を固める「特定技能」の申請を急ぐなら、年6回実施され、結果がすぐに出るJFT-Basicが効率的です。働きながら「JLPT(N3・N2)」を目指す日本での長期的な定住や永住、キャリアアップを見据えるなら、日本社会で最も信頼される指標であるJLPT(日本語能力試験)の級数を上げていくことが、本人にとって最大の「武器」になります。

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