日々の雑感

日々の雑感, 高齢者支援

高齢者の「制度」を「納得」に変える、一番身近な支援

先日、父のもとに、帯状疱疹ワクチンの利用券が届きました。
行政からの通知は、一枚のはがきに必要な情報が集約されており、非常に効率的で洗練されたレイアウトだと感じます。
しかし、制度として正確であればあるほど、高齢の当事者がその内容を短時間で正しく理解するのは、想像以上にハードルが高いという現実もあります。

「生ワクチン」と「不活化ワクチン」、効果の差はどこにあるのか。副反応はどうなのか。そして、高齢の体に2回接種する負担はどの程度なのか。

行政書士として高齢者支援を掲げていながら、いざ自分の親のこととなると、最適な「解」を見つけるのは案外難しいものだと実感しました。

行政のホームページを参考に作成

検討の末、私たちが選んだのは「生ワクチン」でした。高い予防率を追求するよりも、体への負担の少なさと、1回で済む手軽さを優先したのです。
「万が一の時にひどくならないための、2,700円のお守り」
そう伝えると、父も心から納得した様子でした。

制度の枠組みを正確に伝えるだけでなく、その方の「今」の生活や体調にどう寄り添うか。

今回の経験は、これからの高齢者支援の仕事にも通ずる、大切な視点を再確認させてくれる出来事となりました。行政が用意してくれた制度という「器」に、私たち専門家が「納得」という中身を注ぐ。
それこそが、行政書士としてできる地域への恩返しではないかと考えています。

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癒しの偶像、ヘルパーズ・ハイ

「癒やしの偶像」ペコちゃん。その視線の先にあるのは…

本日は身内の生誕を祝うべく、不二家へと足を運びました。
店頭では、いついかなる時も変わらぬポーカーフェイスで舌を出すペコちゃんが迎えてくれます。あの計算し尽くされた可愛さに、一瞬でこちらの自我が吸い取られそうになりました。

さて、バースデーケーキを無事に確保し、店内を見渡すと、そこには懐かしのミルキーやルックチョコレートの群れ。眺めているうちに、私の脳内には日ごろお世話になっている方々の顔が、まるで数珠つなぎのように浮かんできたのです。摩訶不思議。これこそ、不二家がもたらす「恩返しの連鎖」でしょうか。

「この方にはパラソルチョコレートの癒やしを」「あの方にはカントリーマアムの母性を」……。
次々と恩人たちへの献上品を物色し、両手にお菓子を抱えて帰路につく私は、さながらサンタクロースか、はたまた「徳を積んだ直後の修行僧」のような、清々しくも悠々たる高揚感に包まれておりました。

普段、スーパーでワインや酒といった、己の煩悩を鎮めるための「生存物資」を買い出しに行く際の、あの生臭い達成感とは明らかに異なります。この多幸感を何と呼べば良いのでしょう。インドの「プラサード」の精神に近いのか、あるいは仏教における「布施」という名の徳行(徳ポイントの加算)なのか……。

帰り際、ショーケース前に1人佇むペコちゃんの頭をそっとなでて帰途につくと、まだ不思議なご機嫌モードが続いています。「ミルキーはママの味」に感謝。

※プラサード(Prasad)「神の恩寵」や「慈悲」を意味

日々の雑感

偶然の織りなす不可逆な曼荼羅(まんだら)

人生とは、こうした無数のノミ跡が重なり合って成る伽藍のようなもの Ajanta Caves, India

待合室の静寂にインドの熱風が蘇る

病院の長い待ち時間、ふとスマートフォンの写真フォルダを遡ってみた。そこにあったのは、今年一月から二月にかけて彷徨ったインドの光景だ。

清潔だがどこか空虚な待合室で、一枚一枚の写真をめくるたびに、忙しさに紛れて忘れていたはずの特有の熱気や埃の匂いが鮮やかに蘇ってくる。

当初はのんびり過ごすつもりだったが、蓋を開けてみれば心地よい刺激に満ちた、実に濃密な一ヶ月の旅であった。
帰国後の喧騒に追われ、これまで掌の中の記録を反芻する余裕さえ失っていたのだ。

指で画面をなぞれば、そこには実に多様な人間たちの顔があった。

そもそも、旅の緒からして不穏であった。

欠航という名の大いなる配慮

Transfer at Indira Gandhi International Airport (New Delhi, the capital of India)

エアインディアが「機材繰り」という名目のもと、航空会社が欠航を告げたのは、遅延を繰り返した挙句の夕刻であった。出鼻をくじかれた私は、その時、舌打ちの一つもしたかったはずだが、今となってはそれも、大いなる意志による「配慮」であったように思えてならない。

画面のなかで、懐かしい「演出家」たちが次々と現れる。

記憶の中の「演出家」たち

ハンピの古寺で共に夕日を眺めたディンプル。彼女のスクーターの背に揺られながら見た落日は、血のような朱であった。

理学療法士を目指す韓国から来たサニーとは、不思議なほどに再会を繰り返した。ホスペットの夜のバス停で彼女の顔を見つけた時の、あの磁石が引き合うような驚き。

あるいは、ベナウリム・ビーチのシバという老人は、流暢な日本語を操り、私の胸に深い余韻を残した。列車で食を分け与えてくれたテレビ局の老婦人、日本の思い出を語ったアフリカ出身の紳士、駅の冷たい床で夜を明かした際に語り合った若き大学講師、無数の偶然が重なり合っていた。挙げればきりがない。

ふと、私は眩暈(めまい)に似た戦慄を覚える。

些細な齟齬が造形する、不可逆な未来

もし、あの初日の欠航がなければ、私はこの誰一人とも邂逅(かいこう)していなかったはずなのだ。人生とは、つまるところ、こうした細部の集積によって構成される巨大な伽藍(がらん)ではないか。

私たちは、誕生という原初の偶然から始まり、進学や就職、あるいは伴侶との出会いといった、いくつかの大きな分岐点を選択して生きてきたつもりでいる。しかし、実際には「飛行機が飛ばなかった」という些細な齟齬こそが、不可逆的な未来を造形していくのである。

私が今、別の場所で別の誰かと笑っている可能性。その「存在したかもしれない私」の影が、ディスプレイの光を透過して、待合室の私を静かに揺さぶる。

人生という名の「無頼旅」を往く

人生は、計算の立たぬ「無頼旅」そのものである。私は再び画面を閉じ、次に私を待つ未知の欠航(アクシデント)へと、静かに想いを馳せた。

 ……そんな大袈裟なことを考えながら、ふと顔を上げると、会計を待つ人々の静かな日常がそこにあった。

予定通りにいかないのが旅。そして、おそらくは人生も。
次はどんな「想定外」が私を待っているのか。検査結果に安堵しながら、私はもう、次の無頼旅の空を見上げている。

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デジタルという全知全能の具

平塚市役所へ行ってきた。用件は私個人の「国民健康保険」デビューである。
前職の保険組合という、「温かい揺りかご」の約2年の延長期間も終わりを告げた。国民健康保険と比べ、組合の方は比較的低い年収ラインで「上限」という名の防波堤を用意してくれている。おそらく偉いお方たちが、自らのために知恵を絞って作った仕組みなのだろう。ソフトランディングに感謝。ありがたや、ありがたや。

さて、久しぶりに足を踏み入れた市役所だが、明るく、レイアウトは洗練され、職員諸君はテキパキと、しかも爽やかに動いている。口座振替に印鑑も通帳も不要、キャッシュカードを一枚差し出すだけで、デジタルという「全知全能の具」がすべてを解決。「ほう」と感心している間に、一時間足らずで全てが完了した。実にお見事、まさにスマート。
だが、ここで私の開業への気負いがむくむくと鎌首をもたげた。
「ふむ。この方々が今後、稼業の『強力な助っ人』となるのか、はたまた、あるいは……」もしかしたら、温かくも怪しげな視線を皆様に送ってしまっていたのかも。失敬。

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Nothing’s gonna change my world — 「施無畏」の心を探して

今年1月インド ハヌマナハリの寺から朝日を眺める Anjanadri Hill Hanumanahalli Sanapur Hampi India

Images of broken light which dance before me like a million eyes, They call me on and on, across the universe…

百万の眸のごと、前に躍るは砕け散る光の幻影よ、そは我をいざない止まざる、遥かなる乾坤の彼方へ……

Lyrics from “Across the Universe” by The Beatles (Lennon–McCartney)

昨日は妻と墓参りへ。
お墓とは、亡き人と対話し、己の魂を浄化する聖域です。ところが時代の荒波は、その静寂さえも変えてしまうものなのでしょうか。訪ねた別のお寺で耳にしたのは、経営、規約、顧問弁護士そして「将来性」という、切実な、お寺側の焦燥でした。

仏教には「施無畏(せむい)」という言葉があります。
恐れを取り除き、安心を与えることこそが尊い布施であるという教えです。

先を読むのは賢者の知恵ですが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」数字や不安に心を奪われ、目の前の安らぎを見失うのは悲しいことです。100年先を憂うよりも、今ここにある平穏を大切にしたい。
そんな思いを抱きながら、静かにその場を後にしました。

Nothing’s gonna change my world.

変化の激しい時代ですが、先祖を想う心だけは、どうか世俗の荒波に惑わされませんように。

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池袋でインド映画、そして「自由」に句読点を

ハーティー 森の神 Haathi Mere Saathi 人と象との深い絆を描いた名作 (池袋HUMAXシネマズ)

今夜はインド映画祭の最終日。池袋の劇場でゆったりとスクリーンに浸る――そんな二週間にわたる「東京通い」も、これでひと段落です。

上映開始を待つ静寂のなか、ふと、自分を律する言葉が英語で脳裏をよぎりました。
行政書士として、新たな門出に据えるのはこの三本柱です。

A spirit of service 奉仕の精神

Giving back for past kindness これまでの恩返し

Unwavering self-improvement 飽くなき己の成長

十分に充電したからこそ、これからは法務サービスを通じて、誰かの力になりたい。
自由を満喫したあとの「再出発」は、どこか身が引き締まるような心地よさがあります。

さて、まずは今夜の最終上映を楽しみ、心置きなく私の「人生の休暇」を締めくくってくるとしましょう。

インド文化に感謝。”भारत को बहुत-बहुत धन्यवाद” (Bharat ko bahut-bahut dhanyawad)

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頼もしすぎる相棒との橋渡し

難局を乗り切るのに欠かせないのが、AIの存在

今日、半日ほど時間が空いたので、かねてより懸案だったホームページの英語版作成に着手しました。
WordPressの多言語化プラグインを入れたところ、これがトラブル続き…。リンクは迷子に、画像はどこかへ消え、便利なはずのソフトに翻弄され、使いこなせませんでした。結局、終始トラブルの修復に費やす羽目になりました。さらにアンインストールしたものの、その後の復旧作業にも手間を食いました。

そんな難局を乗り切るのに欠かせなかったのが、AIの存在です。
AIに励まされ、知恵を借りながらPCに向き合い、その便利さをつくづく実感できました。長時間にわたりご指導いただきまして、AI様様(さまさま)ありがとうございました!

行政書士が目指す「依頼者様への橋渡し」

今後の複雑多様なコンサルティングへの移行を思えば、依頼者様に対する行政書士とAIの関係は、単なる「代替」ではなく、「効率化をAIが担い、信頼と判断を行政書士が担う」という分業体制へと進化するのでしょう。行政書士が目指す「依頼者様への橋渡し」は、AI時代において最も価値が高まる領域になるはず。そうならなければ…明日はないでしょうな。

というわけで、明日は木曜日、少しお疲れ気味です。

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墓誌に知る、幾多の物語のあとさき

彼岸入り。いつもは妻に任せきりの墓掃除ですが、今年はたまたま私の担当に。
冷えた朝の寺は、三門をくぐるだけで背筋が伸びる心地よさがありました。

草をむしり、石を洗い、花を供え、「また改めて妻と来ますね」と墓の中のみんなに短くご挨拶。
マフラーを巻き直し、うねうねと続く墓地の道を帰りながら、ふと視界に入る墓誌を見つめました。

ここには、何人もの誰かが懸命に生きた証が、幾多の物語のように詰まっている。

相続や遺言を扱うのが私の仕事です。
それは単なる書類作成ではなく、誰かの「生きた証」を大切に預かり、次へと繋ぐこと。
まだ冷たい風のなか、この仕事の持つ温かな責任を、じんわりと思い出した午前中でした。

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インド映画フェスティバル2026

駐日インド大使ナグマ・モハメド・マリック(Nagma Mohamed Mallick)氏から関係者に花束の贈呈

先週に引き続き、今日も九段下のインド大使館でインド映画を満喫してきました。

それにしても、インド映画の「濃さ」というか、濃密な仕上がりには圧倒されます。

3時間近い大作が当たり前。突然始まる歌と踊り、感情の振れ幅は極端で、そして涙あり笑いありの展開は、まさにインドの炊き込みご飯「ビリヤニ」のように具材(見どころ)がたっぷり詰まっています。

人によっては「くどい、しつこい、妙に明るすぎる」と引いてしまうかもしれません。でも、私はその過剰なまでのエネルギッシュさが、たまらなく大好きなのです。

今日の映画は『マニカルニカ:ザ・クイーン・オブ・ジャンシー(Manikarnika: The Queen of Jhansi)』。「インドのジャンヌ・ダルク」と称えられる実在の王妃の激闘を、壮大なスケールで描いたバトルアクション活劇です。
これでもか!と延々と続く戦闘シーンの迫力には、ただただ圧倒されました。

明日からは会場を池袋に移し、インド映画ウィークはさらに盛り上がっていきます。
自他ともに認めるインドファンとして、この熱をしっかり受け止めていきたいです。

私は行政書士として、大好きなインドの方々の在留許可申請を全力でサポートしたいと考えています。
もちろん、インド以外の方も大歓迎です!お気軽にご相談ください。

As a certified administrative scrivener, I want to fully support the residence permit applications of people from India, whom I love very much.
Of course, people from other countries are also very welcome! Please feel free to contact me.

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春の光と、愛用の万年筆

手がかかるほど、愛着は深く。修理を待つ大切な相棒

少しずつ日差しが暖かくなり、春の気配を感じる季節になりましたね。
今日、コンサートの帰り道、久しぶりに本厚木の有隣堂へ足を運んできました。最近はネットで本を買うことが増えましたが、やはりリアルの本屋さんは貴重な存在です。ずらりと並ぶ背表紙を眺めているだけで、今の世の中の「空気感」やトレンドが伝わってきて、知的な興奮とともに身が引き締まる思いがします。

また、有隣堂といえば充実した文房具コーナーも楽しみのひとつ。
実は私、万年筆が大好きでして、先日ついに愛用の「PARKER(パーカー)」を修理に出してきました。
昨年のこと、長年連れ添った経年劣化のせいか、軸が微妙に曲がり始めてしまったのです。「おや?」と思って自分で直そうとしたところ……グニャリ。あの瞬間のショックといったら、言葉になりませんでした。ですが、修理をお願いできると聞き、今はホッと胸をなでおろしています。
手元に戻ってくるのはもう少し先ですが、直った暁には、これまで以上に愛着がわくに違いありません。
春からの新しい書き物。相棒の帰還を、心待ちにしている今日このごろです。

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