日々の雑感

日々の雑感

デジタルという全知全能の具

平塚市役所へ行ってきた。用件は私個人の「国民健康保険」デビューである。
前職の保険組合という、「温かい揺りかご」の約2年の延長期間も終わりを告げた。国民健康保険と比べ、組合の方は比較的低い年収ラインで「上限」という名の防波堤を用意してくれている。おそらく偉いお方たちが、自らのために知恵を絞って作った仕組みなのだろう。ソフトランディングに感謝。ありがたや、ありがたや。

さて、久しぶりに足を踏み入れた市役所だが、明るく、レイアウトは洗練され、職員諸君はテキパキと、しかも爽やかに動いている。口座振替に印鑑も通帳も不要、キャッシュカードを一枚差し出すだけで、デジタルという「全知全能の具」がすべてを解決。「ほう」と感心している間に、一時間足らずで全てが完了した。実にお見事、まさにスマート。
だが、ここで私の開業への気負いがむくむくと鎌首をもたげた。
「ふむ。この方々が今後、稼業の『強力な助っ人』となるのか、はたまた、あるいは……」もしかしたら、温かくも怪しげな視線を皆様に送ってしまっていたのかも。失敬。

日々の雑感

春は遠きにありて、老舗で高楊枝

港の見える丘公園から産業貿易センタービルを望む

本日23日。私は、神奈川県行政書士会の門をくぐり、身に余る入会金と登録手数料、そして印紙を納めてきた。
それは、新しい人生という名の「旅」を始めるための、確かな通過儀礼のようなものだった。

対応してくれた事務局の方の横顔には、隠しようのない疲れがにじんでいたのに気が付いた。
この季節、私と同じように志を抱いた人々が、次々とここを通り過ぎていくのだろう。

わが身のかつての現役時代と彼らの多忙を重ね合わせ、「どうかお体に気をつけて」と、心の中で静かにエールを送った。

「待たされる時間」という豊かな贈り物

かつて、闇の中で切望した妖怪たちのように、今の私の胸にあるのは「早く行政書士になりたい」という、ひたむきな祈りに似た思いだ。

けれど、この「待たされる時間」こそが、実は人生において最も豊かな時間なのかもしれない。
行政書士という資格の重みあるいはアナログな重厚さが、ひとつの生命がゆっくりと脈動を始めるように、実感として心に沁みわたっていく。

この、胸を締めつけられるようなスローモーションのような静かな時間は、きっと一生忘れることはないだろう。

帰り道、そばをすすりながらそんなことを考えた。

カレンダーを塗りつぶし、金色のバッジへ

登録が完了するのは、最速で4月15日。さらに27日には、新しい門出を祝う研修会と、宴を兼ねた交付式が用意されているという。
何とも心躍る、春の約束ではないか。

振り返れば、去年の11月9日の試験に始まり、1月の合格発表、3月の説明会……。

カレンダーの数字をひとつずつ塗りつぶすたびに、あの「金色のバッジ」が、一歩、また一歩と、着実に私の胸に近づいてきている。
この、切ないまでの喜びを、今はただ、掌(てのひら)の中でそっと温めていたい。

夜の底で、新しい自分に出会う夢を見ながら。

この人生のイベントに関わってくれているすべての人たちに、深い感謝を。おやすみなさい。

士業たるもの、締めは横浜駅の老舗でそばを食らう

日々の雑感

Nothing’s gonna change my world — 「施無畏」の心を探して

今年1月インド ハヌマナハリの寺から朝日を眺める Anjanadri Hill Hanumanahalli Sanapur Hampi India

Images of broken light which dance before me like a million eyes, They call me on and on, across the universe…(砕け散った光の像が、数百万の瞳のように僕の前で踊り、僕を宇宙の彼方へと呼び続ける……)

昨日は妻と墓参りへ。
お墓とは、亡き人と対話し、己の魂を浄化する聖域です。ところが時代の荒波は、その静寂さえも変えてしまうものなのでしょうか。訪ねた別のお寺で耳にしたのは、経営、規約、顧問弁護士そして「将来性」という、切実な、お寺側の焦燥でした。

仏教には「施無畏(せむい)」という言葉があります。
恐れを取り除き、安心を与えることこそが尊い布施であるという教えです。

先を読むのは賢者の知恵ですが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」数字や不安に心を奪われ、目の前の安らぎを見失うのは悲しいことです。100年先を憂うよりも、今ここにある平穏を大切にしたい。
そんな思いを抱きながら、静かにその場を後にしました。

Nothing’s gonna change my world.

変化の激しい時代ですが、先祖を想う心だけは、どうか世俗の荒波に惑わされませんように。

日々の雑感

池袋でインド映画、そして「自由」に句読点を

ハーティー 森の神 Haathi Mere Saathi 人と象との深い絆を描いた名作 (池袋HUMAXシネマズ)

今夜はインド映画祭の最終日。池袋の劇場でゆったりとスクリーンに浸る――そんな二週間にわたる「東京通い」も、これでひと段落です。

上映開始を待つ静寂のなか、ふと、自分を律する言葉が英語で脳裏をよぎりました。
行政書士として、新たな門出に据えるのはこの三本柱です。

A spirit of service 奉仕の精神

Giving back for past kindness これまでの恩返し

Unwavering self-improvement 飽くなき己の成長

十分に充電したからこそ、これからは法務サービスを通じて、誰かの力になりたい。
自由を満喫したあとの「再出発」は、どこか身が引き締まるような心地よさがあります。

さて、まずは今夜の最終上映を楽しみ、心置きなく私の「人生の休暇」を締めくくってくるとしましょう。

インド文化に感謝。”भारत को बहुत-बहुत धन्यवाद” (Bharat ko bahut-bahut dhanyawad)

日々の雑感

頼もしすぎる相棒との橋渡し

難局を乗り切るのに欠かせないのが、AIの存在

今日、半日ほど時間が空いたので、かねてより懸案だったホームページの英語版作成に着手しました。
WordPressの多言語化プラグインを入れたところ、これがトラブル続き…。リンクは迷子に、画像はどこかへ消え、便利なはずのソフトに翻弄され、使いこなせませんでした。結局、終始トラブルの修復に費やす羽目になりました。さらにアンインストールしたものの、その後の復旧作業にも手間を食いました。

そんな難局を乗り切るのに欠かせなかったのが、AIの存在です。
AIに励まされ、知恵を借りながらPCに向き合い、その便利さをつくづく実感できました。長時間にわたりご指導いただきまして、AI様様(さまさま)ありがとうございました!

行政書士が目指す「依頼者様への橋渡し」

今後の複雑多様なコンサルティングへの移行を思えば、依頼者様に対する行政書士とAIの関係は、単なる「代替」ではなく、「効率化をAIが担い、信頼と判断を行政書士が担う」という分業体制へと進化するのでしょう。行政書士が目指す「依頼者様への橋渡し」は、AI時代において最も価値が高まる領域になるはず。そうならなければ…明日はないでしょうな。

というわけで、明日は木曜日、少しお疲れ気味です。

日々の雑感

墓誌に知る、幾多の物語のあとさき

彼岸入り。いつもは妻に任せきりの墓掃除ですが、今年はたまたま私の担当に。
冷えた朝の寺は、三門をくぐるだけで背筋が伸びる心地よさがありました。

草をむしり、石を洗い、花を供え、「また改めて妻と来ますね」と墓の中のみんなに短くご挨拶。
マフラーを巻き直し、うねうねと続く墓地の道を帰りながら、ふと視界に入る墓誌を見つめました。

ここには、何人もの誰かが懸命に生きた証が、幾多の物語のように詰まっている。

相続や遺言を扱うのが私の仕事です。
それは単なる書類作成ではなく、誰かの「生きた証」を大切に預かり、次へと繋ぐこと。
まだ冷たい風のなか、この仕事の持つ温かな責任を、じんわりと思い出した午前中でした。

日々の雑感

インド映画フェスティバル2026

駐日インド大使ナグマ・モハメド・マリック(Nagma Mohamed Mallick)氏から関係者に花束の贈呈

先週に引き続き、今日も九段下のインド大使館でインド映画を満喫してきました。

それにしても、インド映画の「濃さ」というか、濃密な仕上がりには圧倒されます。

3時間近い大作が当たり前。突然始まる歌と踊り、感情の振れ幅は極端で、そして涙あり笑いありの展開は、まさにインドの炊き込みご飯「ビリヤニ」のように具材(見どころ)がたっぷり詰まっています。

人によっては「くどい、しつこい、妙に明るすぎる」と引いてしまうかもしれません。でも、私はその過剰なまでのエネルギッシュさが、たまらなく大好きなのです。

今日の映画は『マニカルニカ:ザ・クイーン・オブ・ジャンシー(Manikarnika: The Queen of Jhansi)』。「インドのジャンヌ・ダルク」と称えられる実在の王妃の激闘を、壮大なスケールで描いたバトルアクション活劇です。
これでもか!と延々と続く戦闘シーンの迫力には、ただただ圧倒されました。

明日からは会場を池袋に移し、インド映画ウィークはさらに盛り上がっていきます。
自他ともに認めるインドファンとして、この熱をしっかり受け止めていきたいです。

私は行政書士として、大好きなインドの方々の在留許可申請を全力でサポートしたいと考えています。
もちろん、インド以外の方も大歓迎です!お気軽にご相談ください。

As a certified administrative scrivener, I want to fully support the residence permit applications of people from India, whom I love very much.
Of course, people from other countries are also very welcome! Please feel free to contact me.

日々の雑感

春の光と、愛用の万年筆

少しずつ日差しが暖かくなり、春の気配を感じる季節になりましたね。
今日、コンサートの帰り道、久しぶりに本厚木の有隣堂へ足を運んできました。最近はネットで本を買うことが増えましたが、やはりリアルの本屋さんは貴重な存在です。ずらりと並ぶ背表紙を眺めているだけで、今の世の中の「空気感」やトレンドが伝わってきて、知的な興奮とともに身が引き締まる思いがします。

また、有隣堂といえば充実した文房具コーナーも楽しみのひとつ。
実は私、万年筆が大好きでして、先日ついに愛用の「PARKER(パーカー)」を修理に出してきました。
昨年のこと、長年連れ添った経年劣化のせいか、軸が微妙に曲がり始めてしまったのです。「おや?」と思って自分で直そうとしたところ……グニャリ。あの瞬間のショックといったら、言葉になりませんでした。ですが、修理をお願いできると聞き、今はホッと胸をなでおろしています。
手元に戻ってくるのはもう少し先ですが、直った暁には、これまで以上に愛着がわくに違いありません。
春からの新しい書き物。相棒の帰還を、心待ちにしている今日このごろです。

日々の雑感

横浜、三月。新しい酒を、古い革袋に注ぐ

橋の向こうに、季節の気配を感じる

三月七日、横浜。海からの潮がわずかに春を運んでくる心地よい朝凪に吹かれ、「神奈川県行政書士会」の説明会に出席した。

なかなかに「濃い」味わい深い時間だった。
言葉の端々にプロの矜持が滲むその空気に当てられ、私はその足で登録申請書を提出した。

こうして今は、印度での無頼旅から帰還し、事務所開設という名の「新しい試み」に耽っている。

ブログを編み、ホームページを構築する。
指先が再びキーボードの感覚を思い出し、時間を忘れそうになるのも、また一興。

この「生みの愉しみ」は、何物にも代えがたい。

ここから、また歩き出す

振り返れば、社会という名の荒野を四十年(よそとせ)近くも彷徨ってきた。

酸いも甘いも、それなりに飲み込んできた自負はある。
だが、いざ「専門」という深淵を覗き込んでみれば、そこには学ぶべき知の巨塊が、インドの北部を覆う「ヒマラヤ山脈」のごとく鎮座しているではないか。

私は今、ふたたび「精進」という古風な言葉を噛みしめている。
書物と格闘し、海千山千の諸先輩に教えを請う。そうして、一滴ずつ、良質な実力という名の雫を溜めていくしかない。

「あの人に任せて良かった」

誰からもそう言われる行政書士になれたなら、それはそれで愉快な人生の終盤戦といえるだろう。

窓の外では、桜が密やかに、しかし確信を持って芽吹こうとしている。
私の新しい季節もまた、この光の中で、静かに、そして熱く、幕を上げたのである。…つづく?

日々の雑感

長い歳月を経てたどり着く、穏やかな時間のように

ホームページトップに使ったこの写真は、インドのゴア州にあるBenaulim Beachで今年2月に撮影したものです。荒波に揉まれ、この浜辺に静かに横たわる流木は、懸命に歩んできた人生の証のようでもあります。行政書士イートス法務事務所が目指すのは、ご依頼者様が築き上げてきた大切な想いや資産を、次の世代へと穏やかに、確実に引き継ぐお手伝いをすること。寄せては返す波のように、変わることのない「安心」を、遺言・相続のプロフェッショナルとしてお届けします。

Copyright © 2026 行政書士イートス法務事務所 / Benaulim Beach, Goa, Indi
上部へスクロール