
46年の歴史に幕を閉じる場所で昨日、妻と海老名のイオンシネマへ映画を観に行ってきました。この建物は、5月17日をもって取り壊しが決まっています。約50年もの間、名前を変えながらもこの街に寄り添い、貢献し続けてきた大型ショッピングセンター。その最後の日が、刻一刻と近づいています。
鳴りやまない拍手と、蘇る記憶
この閉館に合わせたのか、上映されていたのは1977年の名作『スター・ウォーズ』第1作でした。会場には多くのファンが集まり、ラストシーンでは大きな拍手が沸き起こりました。さらにエンドロールが終わるまで誰一人として立ち上がらず、再びアンコールの拍手が鳴り響く。そんな奇跡のような感動的な場に、私たちは居合わせることができました。
私にとってこの作品は、高校時代に初めて観た思い出の一本です。続く2作目は、ホームステイ先のアメリカで観ました。郊外の巨大なシネコンで山盛りのポップコーンと大きなコーラを抱えて、子供たちだけで楽しんだのを思い出します。(ラスト場面のハン・ソロの生死は、当時の私の語学力に関係なく誰にとっても謎だったのですね)
法律とは「抜かぬ宝刀」であるべき
ジョージ・ルーカス監督の描く世界には、東洋思想がふんだんに盛り込まれています。劇中の象徴的な言葉「フォース(理力)」を、私の仕事に置き換えるなら、それは「法律」や「遺言書」という言葉がしっくりきます。
劇中、ベン・ケノービがルークに「信念のない者には、特にフォースが効く」“The Force can have a strong influence on the weak-minded.” と説く場面がありました。私の持論ですが、法律も同じです。法律とは、倫理や常識がどうしても通用しないときにだけ使い、威力を発揮させるべき「最終手段」であるべきだと思うのです。
最初からライトセーバー(刀)をブンブンと振り回すようなことは、決してあってはならない。私たちが扱う「法律」という力は、大切なものを守るための、静かなる守護者であるべきだと再確認しました。
寄せ書きに込められた「ありがとう」

帰り道、1階に展示されていた「46年間の感謝の寄せ書き」に目が留まりました。そこには、小さな子供の字で「さようなら、楽しかったよ!」というメッセージが。その純粋な言葉に、思わず胸が熱くなりました。
見上げると、夜空には大きなお月様。「私もこんな風に、誰かの人生に寄り添い、心から喜ばれる仕事をしていきたい」帰り道の夜風に吹かれながら、そんな決意を新たにした一日でした。
May the Force be with you. フォースとともにあらんことを。
追伸:アメリカで見た「始まり」と、海老名で看取る「終わり」

アメリカの巨大なシネコン(当時は日本に無かった新世界)を観た私が、偶然にも日本初のシネコン(イオンシネマ海老名・旧ワーナー・マイカル・シネマズ海老名)の最後を、同じ作品で看取るとは…。今でこそ日本にも当たり前にあるシネコンですが、1980年当時のアメリカで見たあの巨大な劇場の風景は、まさに『未来』そのものでした。あれから40数年。この場所で、再び同じフォースを感じていることに、不思議な縁を感じずにはいられません。