癒しの偶像、ヘルパーズ・ハイ

本日は父の生誕を祝うべく、不二家へと足を運びました。
店頭では、いついかなる時も変わらぬポーカーフェイスで舌を出すペコちゃんが迎えてくれます。あの計算し尽くされた可愛さに、一瞬でこちらの自我が吸い取られそうになりました。

さて、バースデーケーキを無事に確保し、店内を見渡すと、そこには懐かしのミルキーやルックチョコレートの群れ。眺めているうちに、私の脳内には日ごろお世話になっている方々の顔が、まるで数珠つなぎのように浮かんできたのです。摩訶不思議。これこそ、不二家がもたらす「恩返しの連鎖」でしょうか。

「この方にはパラソルチョコレートの癒やしを」「あの方にはカントリーマアムの母性を」……。
次々と恩人たちへの献上品を物色し、両手にお菓子を抱えて帰路につく私は、さながらサンタクロースか、はたまた「徳を積んだ直後の修行僧」のような、清々しくも悠々たる高揚感に包まれておりました。

普段、スーパーでワインや酒といった、己の煩悩を鎮めるための「生存物資」を買い出しに行く際の、あの生臭い達成感とは明らかに異なります。この多幸感を何と呼べば良いのでしょう。インドの「プラサード」の精神に近いのか、あるいは仏教における「布施」という名の徳行(徳ポイントの加算)なのか……。

帰り際、ショーケース前に1人佇むペコちゃんの頭をそっとなでて帰途につくと、まだ不思議なご機嫌モードが続いています。「ミルキーはママの味」に感謝。

※プラサード(Prasad)「神の恩寵」や「慈悲」を意味

「癒やしの偶像」ペコちゃん。その視線の先にあるのは…

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